●各種の皮膚疾患治療に紫外線療法(UVB)を行っています.
          ひどい手荒れだと思っていたら掌蹠膿疱症だったり,少し盛り上がってピラピラのある大き目の湿疹がなかなか治らない思っていたら乾癬だったということがあります.
          また,思わず掻いてしまう膝の裏や肘の内側の痒いアトピー性皮膚炎.
          美容院,散髪屋さん,ご家族あるいは同僚のかたから『円形脱毛症とちがう?』と指摘されてはじめて気づく円形脱毛症.
          これらの皮膚疾患は軟膏治療やビタミン剤内服の治療が基本ですが改善しにくいことがしばしばあります.
          当院ではこれらの治りにくい皮膚疾患に紫外線療法を行っています.
          紫外線療法は特殊な治療ではありません.
          外用薬や内服薬では治まりにくい皮膚の免疫状態を改善し皮膚症状を良くしようとする治療法の一つです.
           
          ●当院では病変部のみに治療照射できる"308エキシマーシステム"を採用しています.
          "308エキシマーシステム"による紫外線照射は痛みはなくわずかに温かさを感じる事がある程度です.
          さらに健常部位は最小限に保護されますので安心です.
          治療は問診と診察・診断の後すぐにできます.
          1回の治療時間は1照射30秒~1分程度で円形脱毛症.尋常性白斑,掌蹠膿疱症,アトピー性皮膚炎など,どの疾患も週1~2回程度の治療です.
           
           308エキシマーシステム
          治療効果を高めるためローションや軟膏などの外用薬を併用します.
          
          ●有効性が認められている疾患は.
          円形脱毛症,尋常性乾癬,掌蹠膿疱症,アトピー性皮膚炎,尋常性白斑(白なまず),類乾癬があります.
          当院の"308エキシマーシステム"による紫外線療法は保険診療です.
          
          ●紫外線療法の副作用と紫外線療法をできない場合について
          さまざまな皮膚疾患に有効性が認められていますが,紫外線を照射するため紫外線療法のできない事もあります.
          光線過敏症,皮膚がんの既往や合併,免疫抑制剤治療を受けておられる方などは紫外線療法により悪化することが ありますので紫外線療法は行えません.詳しくは診察時にお尋ねください.
           
          ●円形脱毛症,尋常性乾癬,尋常性白斑,掌蹠膿疱症,アトピー性皮膚炎などでお悩みの方は一度ご相談ください.
          
          ●よくあるご質問
| Q: | 1回で治るのですか? | 
| A: | 皮膚疾患の種類と程度によりますが週1-2回の照射で症状の改善がみられるまで10回以上,皮膚の状態改善まで20程度以上を要することが多いです.治療の効果と期間については個人差が大きいです. | 
| Q: | 痛いのでしょうか? | 
| A: | 痛みはありません.ほんのり温かさを感じる方もおられます. | 
| Q: | 塗り薬や内服薬と併用できるのでしょうか? | 
| A: | 併用可能です.むしろ併用を勧めます.その場合は紫外線照射後に外用薬を塗ることが望ましいです. | 
| Q: | 紫外線療法を受けたあと皮膚はどうなるのですか? | 
| A: | 紫外線照射を受けた皮膚は照射後数時間でほんのり赤くなり,2-3日で元に戻ります. この少し赤くなる状態が紫外線療法では効果的かつ副作用の少ない照射量と考えられます.赤みが強い時や水疱ができる時,数日たっても赤みが戻らない場合は敏感肌や光線過敏症のことがあります.  | 
              
| Q: | 副作用はないでしょうか? | 
| A: | 紫外線療法には短期・長期の副作用や副反応が出ることがあります. 短期的には皮膚の赤み,ほてり,日焼け状態,水疱等の症状が出ることがあり,症状が強ければ軟膏治療を行うこともあります. 長期的には皮膚の慢性障害が考えられます.308エキシマーシステムは治療に必要な紫外線308nmのみを発生しますので安全であると考えられており,現在まで(2019.7)のところ発がんの報告はありません. また,病変部のみを照射できるターゲット型治療器ですので病変部以外の皮膚にはほぼ照射されません. 維持療法期には照射量や照射間隔を調整・外用薬との併用を行い紫外線療法による副作用を最低限に抑えます. その他気になることは医師にお尋ねください.  | 
              
| Q: | 紫外線療法をやめると症状がまた出るのでしょうか? | 
| A: | 症状が再発することはありますが,再発までの期間が延長が期待できます. | 
| Q: | 治療はずっと続ける必要があるのでしょうか? | 
| A: | 紫外線療法と軟膏外用療法や内服治療を併用あるいは交互に行うことで副作用を減らし皮膚の状態を保っていきます.根気よく治療を継続しましょう. 30回程度紫外線照射を行っても全く治療効果のない場合は休止することもあります.  | 
              
| Q: | 治療期間はどれくらいですか? | 
| A: | 初期治療として週1-2回の治療で10-20回連続治療を行い.その後は症状改善度合いや皮膚状態により治療間隔を変更します. 疾患差や個人差が大きいですのでその都度お話します.  | 
              
| Q: | 費用はどのくらいですか? | 
| A: | 保険診療ですので初診時は3割負担の方で約2.000〜3.000円位です.再診では1.500〜2.000円程度です. 外用薬や内服薬処方により変わります.  | 
              
| Q: | 紫外線療法には予約が必要でしょうか? | 
| A: | 予約不要です.お気軽にご相談,お立ち寄りください. | 
                ※受診の際は保険証をお持ちください.
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 9:00〜12:00 | ○ | ○ | ○ | 休 | ○ | ○ | 
| 午後18:00〜20:00 | 休 | ○ | ○ | 休 | ○ | 休 | 
※日曜日と祝日は休診です。
〒558-0003
        大阪府大阪市住吉区長居3-12-19
        TEL 06-6691-3787