
『あ~,タバコやめたい!だけどやめられへん!』とお悩みの方 『子供が変な咳するから禁煙してよ!』とせめられてる方.
思い立ったが吉日です.決心して禁煙しましょう! と言ってもなかなか『自信がないなぁ,』,『今までも何回か禁煙挑戦したけど,あかんかった(ー□ー)!!』と言われる方結構おられます. それはタバコ喫煙は単なる手持無沙汰,癖,暇つぶしではなく『ニコチン依存症』という病だから,なかなかヤメラレナイんですね.
広畑医院では禁煙しようと思われた方の診療を行っています.
なぜ,禁煙なのか? 『タバコ=肺がん』 という感じですよね.『肺がんになったら治らないから,えーねん』,『私は肺がんにはならない』という方もおられます. でも,ほんとに タバコ=肺がん だけでしょうか?
タバコに火をつけて煙を吸い込み,吐き出す. この動作で身体のどこに影響あるでしょうか.実に体の五臓六腑全部に悪影響があるんです. まず,口周辺,そして喉から気管・肺ですが,肺から吸収されたニコチンは血液中に含まれて脳に到達. そして,脳内でニコチン受容体に結合し快楽物質を放出させる.ニコチンが切れるとほしくなるのでまた,吸ってしまう.という悪循環の依存症ができてしまうわけです.
そして,ニコチンは肺から吸収されるだけではなく,つばに溶け込んだニコチンや不完全燃焼物質が喉から食道,胃に流れ人体の臓器に直接的悪影響を及ぼします. こうして肺や胃腸に入ったタバコの煙は血液に溶け込んでニコチン・有害物質を体中にまき散らします. その結果,脳,心臓,大血管,末梢血管,肺,胃や腸,膵臓,肝臓,皮膚など全身の臓器が蝕まれるのです. そして,女性では胎児や母乳にもニコチン・有害物質が流れ込むので赤ちゃんもタバコの悪影響が及びます.
具体的には,白内障,脳卒中,心筋梗塞,動脈硬化,糖尿病,メタボリックシンドローム,胃潰瘍,胃癌,口腔咽頭喉頭がん,食道がん,肺がん,COPD(閉塞性肺疾患),肺炎,膵臓がん,腎臓がん,膀胱がん,子宮頸がん,妊娠合併症,不妊,低出生体重,股関節部骨折,骨粗鬆症,皮膚の老化などなど種々多様な臓器の病気や衰えを助長し,今持っている病気が悪化することになります.
昭和40年には日本は高度成長期で成人男性の80%以上,女性の20%位が喫煙していたようです. しかし,喫煙政策や健康志向が広まり平成25年では男性30%,女性10%程度に喫煙率が低下しています. でもなかなか肺がんや肺の病気は減らないですよね. これは長年の喫煙により傷んだ肺は10年以上経ってようやく元の状態に近くなるからなんです.
こういうと『じゃぁ,いまさら禁煙しても意味なしや.やめとこ』となりますが,心筋梗塞や狭心症,動脈閉そく症,脳梗塞,肺炎などの急性の病気には禁煙すると短期間で発症の危険性が減少することが言われています. また,皮膚のくすみや老化もストップすることになるでしょう.

だからこそ,今すぐ禁煙しましょう. 当院では日本禁煙推進医師歯科医師連盟の禁煙治療指導者トレーニングを修了した院長の適度な禁煙指導と主にチャンピックス(バレニクリン)の内服による禁煙治療を行っています.
受診は初診,初診後2週間目・4週間目・8週間目・12週間目の計5回です. 費用は健康保険3割負担の場合,初診から最終診察までお薬代を含めて約2万円前後です. お気軽にお問い合わせをお待ちしています.
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